これ以上ないぐらいフラグ立ってましたけど、
これだけの喪失感を共有できるのはアニメの出来の良さ故でしょう。
マナトいなくなったらこのパーティーどうなるんだ、という意味でも。
先週分に続いて、毎週分析を書いている人の長文を訳して追記しました。
(個人的には最終回まで面白く見ましたが、都合上翻訳は4話まで。)
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(海外の反応)
◆マナトがみんなを褒めてるときに、ハルヒロについてだけ何も言わなかったのはなぜなの?
ハルヒロにはずいぶん意地悪だと思うんだけど、マナトは死ぬ前にハルヒロに、頼むぞって言ってるし。
↑ とりあえず、頼むっていうのはリーダーを任せたということだとは思うけどね。
(※結局上の問いに対してそれらしい返信コメは今ところありませんでした。)
◆エンディングはグリムガル(grimgar)に残酷さ(grim)が現れたな。
↑ 悲しい気分になるべきシーンだというのはわかってるけど、この画像はこのアニメのアートがめちゃくちゃ美しいということを思い出させるね。素晴らしい絵画のようで、魂がこもっていて、力強くて、悲劇的で、絵1枚だけでたくさんの感情を掴まえている。言葉は発しなくてもね。
今後もしこのアニメがダメになってもこのアートがあるから最後までみるつもり。
マナト、君はベストを尽くしたよ。グッバイ、rest in peace。
我々には幸せでのんきなユメが必要だ。
↑ ユメは密かにヒーラーなんじゃ・・・・ ユメを見ると良い気分になれるから。
◆なぜタイトルが「灰の舞う空へ(Sky Dancing with Ash)」なのかわかったよ。
↑ 作品のタイトルに灰が入ってるってことは・・・
◆素晴らしいエピソードだった。個人的にはマナトの死にそれほどインパクトは感じなかったかな。あんまり知らない人だからね。
でも彼の死の描写と他のメンバーへの影響は本当に凄く良くできてたと思う。
あとこのセリフもね。
ハルヒロはすでにマナトの死の影響でこの世界に対してシニカルになってしまっている。
「それも金とられるんですか?」 なんていうパワフルなセリフだ。
これが俺達にもっと必要なものだよ。カジュアルな会話、それでいてこの世界やキャラクターについての説明にもなっているような。ハルヒロがユメに合わせて揺れてたみたいなね。
ゆっくりと穏やかに。これが命が奪われるということ。
退却するときマナトは矢を受けてなかったのに。
↑ 矢がなかったのは、マナトが矢を受けていたのをパーティー皆は知らないから、それと同じ経験を視聴者にさせようとしたんだろうな。
↑↑ でも彼が矢を受けただろうことは俺達は知ってただろ。ゴブリンが矢を放ってマナトの瞳孔が広がったとき。
◆彼らには新しいヒーラーが必要だな。
アクア様が必要だ。
◆物語がターニングポイントに入った。
今回のエピソードで起こったことは、この物語を支配するダークな側面だ。
死は誰にでもいつでも起こりうる絶大な力を持つ(omnipotent)ものであるということを、この話は伝えようとしている。
彼らは初めて彼らの行動が死という結果をもたらすことに直面した。
「早く死に過ぎて彼の事はそんなに知らないから、別になんとも思わないよ」って人もいるだろう、それがまさにポイントだ。
このアニメは、ただとても悲しい出来事として死を売りつけたいのではなく、それが他の人々にどのような影響を与えるかに焦点をあてている。彼らが感情的にどのような影響を受けるか、その経験からどのように成長するかということに。
我々も彼らもマナトの人間性を多くは知らない。我々は視聴者として、彼らはチームとして、よりマナトを知る途中の段階だったわけだ。しかし、彼はあっさりと逝ってしまった、永遠に。それは、人間がたった1つのミスで瞬きする間に死んでしまうことを示したものだ。
そして、マナトの死がチームのメンバー達にとってどれだけ辛いものだったかを見せられた。
各キャラクターはそれぞれ違う反応を見せている。そしてそれぞれに違う成長を見せるだろう。
このトラウマは彼らが受けなければならなかった苦しみだ。最初トラウマはゴブリンを殺すことだったが、マナトの死はよりトラウマとなる経験だ。人間の死を知り、今後の1日1日を過ごすことになる。彼らが一人ひとり異なる表情・仕草をみせたのは興味深い。今後、より深みを持ったキャラクターに少しずつ成長していくことを示しているといえる。
マナトの死という代償を払うことになった彼らのミスとはなんだろうか?
彼らは気付かず何度も何度も同じミスを犯していた。
マナトは警戒しすぎだった。彼はどんな小さな傷も、それがただのひっかき傷で少し痛むだけのものでも基本的にそれを治していた。それがスタミナを早く切れさせることにつながった。
彼は仲間の状態がよくないことを怖れていたし、傷の重大度の判断もできなかっただろうから、彼を責めることはできない。
結局は、経験不足とコミュニケーション不足というところに落ち着くんだけど。
彼らは敵に対する知識もなかったから、不意の攻撃をくらうとどうしても失敗する。いつもと違うサイズの敵と武器に上手く対処できなかったのは見ただろう。一番の失敗はクロスボウを使うゴブリンに対する経験が無かったことだ。そして初めて会ったその敵にやられ、代償を支払うことになった。
今、彼らはヒーラーとリーダーと最も知性的なメンバーを奪われたことになる。マナトが多くの役割を担ってたから、マナトを失ったことは特に彼らにとって辛いものとなった。
マナトは金銭管理を担っていた。良い狩場の情報も集めていたし、その日その日何をするかの計画も立てていた。戦略をたて、戦闘時の声かけもしていた。一番は、マナトがみんなを集め、みんなをまとめていた人間だということだ。
シホルにとって、マナトは彼女の弱さを理解し、彼女の心を慰めていた人物だ。今回の最初でそれが強調されたね。
ユメにとって、マナトは最も思いやりのある配慮のある人物だ。他のメンバー、特にシホルのことを気にかけていた。
ハルヒロにとって、マナトはこの世界で最も親しい友人だ。
ランタにとって、うん、たぶんマナトはランタの首に縄を付けていた人物だと思う。
モグゾウにとって、マナトはモグゾウと同じ穏やかな性格をもった安心できる人物だ。
今、これらのすべてを失ってしまった。どれだけ彼らが辛いかわかるだろう。そして、いま彼らにはなんの展望もないし、続けていく意思もない。いずれすぐまた動き出さなければならないが、彼らは自問自答する、どこで別のヒーラーを探せばいいんだ?これから誰がリーダーをやるんだ?同じことを起こさないために、どう戦い方を変えるべきなのか?たぶんこれがこれから起こることだろう。
エンディングの流れが純粋に好きだ。彼らがそれぞれのやり方でマナトに別れを告げている、まかれた灰が風の中に残る間に。
コメント
コメント一覧 (7)
戦士系を3人前に置かないといけなかったんだ……
思いつくのはそんなところかな。
支援系の魔法と回復魔法は後衛からサポートに徹するべきだったな